街に感じた可能性。気仙沼の食材を使ったヒットメニューを作りたい。

街に感じた可能性。気仙沼の食材を使ったヒットメニューを作りたい。

これまでの10年

出身は、岩手県気仙郡の住田町です。仙台で学生時代、就職を経験したのち、震災前にUターンしました。震災前は、大船渡や遠野の料理屋で働いていました。和食や創作料理、居酒屋など、さまざまなジャンルに携わりましたね。震災の時は、大船渡にいたんです。直接的に店舗が被害を受けたわけではないですが、これまでの街の姿が一変。震災後には、復興バブルで大船渡にも飲食店が続々と増えていく中で「自分には何ができるんだろう」と考えるようになりました。そこで今の社長にお声がけいただき、気仙沼に来てみると、人がやる気に満ちていて。「この街はなにか可能性があるかもしれない」と感じて、3年前に移住しました。

これからの10年

移住は、レストラン「nineone」のオープン立ち上げのタイミングでした。これまでも店舗立ち上げに携わったことはありますが、なにしろ移住したての慣れない環境だったので、もちろんプレッシャーはありました。それでも地域の食材の勉強を始め、新たなメニューを考えながらお皿などの店内備品も調達していく中で、やりがいも感じていましたね。nineoneは、オープンからもうすぐ4年目を迎えます。内湾エリアという立地もあり、地元の方はもちろん、観光客の方にも多くご来店いただいています。提供した料理はどうだったか、作業の合間には客席をよく見ていますね。なるべく他のお店と被らないメニューを味わってほしいと思い、キッチンに立っています。

応援してほしいこと

今の会社は、チャレンジにとても寛容で、背中を押してくれます。今年の夏は、気仙沼が水揚げ量日本一を誇る「カツオ」を使ったカレーを新商品として出しました。実は、秋にも「サンマ」を使った一品を新しくリリースする予定です。いろんな気仙沼の方に意見をもらうことで、アイディアがどんどん広がっていく。「どんな料理に活かせるか?」と考えながら、スーパーで買い物したりもするんです。気仙沼は、食材も豊富で、エリアによって食べ方が異なったりと、面白い街です。牡蠣やメカジキなど、旬の食材はなるべくメニューに取り入れていますが、これまで以上に、もっと地元食材を取り入れていきたいと考えています。そしてnineoneに来るからこそ食べられる「ヒットメニュー」を作りたいですね。

応援してくれる人へのメッセージ

nineoneの目の前には気仙沼湾が広がり、店舗は防潮堤の上に建てられているデザインです。「海と生きる」を掲げるこの街で、日々その姿勢を感じています。作り手である私自身も、ずっと同じようなメニューだけ作っていたら、飽きてしまいます。それはお客様も同じです。だからこそ、前にご来店頂いた時よりも、もっと磨きがかかった料理を提供したい。さらに良い思い出を作ってもらえるよう、この場所で皆様をお待ちしています。

※このプロジェクトはnine oneと気仙沼地域戦略との共同プロジェクトです。
いただいた寄付は気仙沼地域戦略を通じて、nine oneの活動に役立てられます。

nine one
nine one
気仙沼の新鮮な海の幸と旬の野菜を使った、創作地中海料理が楽しめる本格派港町レストラン。ガラス張りの店内から海を眺めながらお食事が楽しめます。