かまぼこでもっと笑顔に、もっと面白く。老舗かまぼこ屋の伝統と革新を届けたい。

かまぼこでもっと笑顔に、もっと面白く。老舗かまぼこ屋の伝統と革新を届けたい。

応援してほしいこと

かねせん蒲鉾店は1918年創業。気仙沼で現在2店舗となった老舗蒲鉾店のうちの1店舗です。
地元・気仙沼でしか作れない唯一無二のかまぼこを未来へと繋げたい。
おいしく、栄養価が高く、安心安全な気仙沼産のかまぼこを、もっと気軽に食卓に。
私たちの挑戦は続きます。

これまでの10年

2011年 東日本大震災で魚町の本社、工場すべて被災。大学卒業後、家業に従事していた大悟さんは、家族を連れて埼玉県へ一時避難する。
翌2012年3月、「あれから1年」をテーマにした特番がTVで放送され、それを見た大悟さんは、雷に打たれたような衝撃を受ける。
「自分の知っている人たちが頑張っているのを見て、自分のいる場所ここじゃないんじゃないか。帰って気仙沼のために何かできないか。そう強く思うようになったんです。」

その後気仙沼に戻ってからは、自分のこととして家業のことを考えるようになり、自分の力を全力で尽くしてかねせんのことをやっていこうと思えるようになった。
「(震災前は)今と比べたら何にもしていなかった(笑)。来るお客さんを待って、来たら何かやする。ちゃんと作って出荷するというのはやっていたが、プラスアルファで「生き残っていかなきゃ」とか、「良く変えていこう」というマインドも無かった。そこで、職場内効率化や、顧客リストを作ってリピーターへお歳暮・お中元にDMを送るなど、出来ることから始めていきました。」

2012~2013年は復興応援の人たちの特需があったが、その動きにもかげりが出始める。
2015年夏から気仙沼市が主催する人材育成の取り組み「経営未来塾」の4期に参加。
「いちばん学んだことは、無謀に一歩踏み出すことの大切さ。どうなるかわからんが踏み出さないと切り開けない、そこから世界が変わっていった。あたらにいろんなものが見えるようになった。僕、けっこう守りのスタイルなんですけど(笑)」

2016年、経営未来塾がきっかけとなり、南三陸の老舗蒲鉾店「及善商店」の及川さんと共同で「三陸フィッシュペースト」を創業。お土産品なのに常温で遠くに持っていけないというかまぼこの課題を解決するべく、約1年の開発期間を経て、日本初の常温で保存できるかまぼこ「旅するかまぼこ」を発売。その後、魚と海洋環境にやさしい魚肉ルアー「ぷるかまんシャッド」など、かまぼこの新しい可能性を切り拓く新商品を発信し続けている。

2019年10月 もとあった本社の場所に店舗を再開。
12月には気仙沼地魚を使った揚げたてのかまぼこのおいしさを提供したい、と飲食店「揚げとっと」開店。
しかしその直後、コロナ禍で人の動きとともに旅行・お土産需要が現象、好調だった常温かまぼこ「旅する」シリーズが失速。「揚げとっと」も緊急事態宣言に合わせ休業をくり返すことに。

「いまの僕なら「やめて」って教えてあげるんですけど(笑)。かねせんとしては、行き来ができない分、贈り物「お歳暮・お中元」の需要が上がるんです。だいぶそれには助けられました。ふるさと納税、EC、自社顧客へのDM、そして地元のお得意さまのお中元お歳暮に支えられています。」

これからの10年

「自分の子供たちが仕事をする年齢になったときに、気仙沼ってもう「死んでる」んじゃないかと思ったんです。」
この町をもっと魅力的にして、残るという選択をしたとしても子どもたちが笑顔になれる町をと考えた。かまぼこ屋としても、「まちのかまぼこ屋」なので、自社だけ守っても、かねせんも死んでしまう。町の衰退を少しでも遅くしたい。
「つまるところ、まちのためではなく、俺のためなんですけどね(笑)。俺と家族が食いっぱぐれないため。そのためにはまちをなんとかできないか、と。」

応援してくれる人へのメッセージ

売っているのは「かまぼこ」ですが、お客さん買いに来てくださっているのは「大事な人に喜んでもらえるから」なんです。誰かに感謝の気持ちを伝える、誰かを喜ばせたいって思うときに選んでもらうツールだというのは光栄なこと。そのためにご用命いただける、それはめっちゃ嬉しいんです。
だから、期待に応えることですよね。
それをもっと笑顔にできるようにしていきたいです。かまぼこという食品を通して。
かねせんとしては、伝統、いままで支えてくれていた方々に使ってもらえるように、さらに喜んでもらえるように準備していきたいなと思っています。

かねせん蒲鉾店
かねせん蒲鉾店
大正七年の創業以来、魚の街・気仙沼でかまぼこひとすじ。
気仙沼蒲鉾かねせんは、魚本来のおいしさを大切にしながら、老若男女にずっと永く愛される味わいを目指し、ひとつひとつのかまぼこに技と思いを込めて営業しています。